クルマの感情

私は長年乗り続けているクルマがあります。
もう早いものであと数ヶ月で5回目の車検、11年目を迎えるファミリーカーで、特になんの変哲もないクルマです。

でも、そのなんの変哲もないクルマが結構好きなのです。
もともと私はスポーツカー好きで過去にそれに関連した職についていたこともありました。
今はファミリーカーに乗っていますが、いつかはまたスポーツカーに乗りたいな。そう思ってはいるのですが、スポーツ性を感じられないけど、家族とともに大切な時間を過ごした今のクルマにも大いなる愛着を持っています。

そんなある日、車内で妻と車検の話になりました。
次が11年目であること、すでに15万キロを走破していてガタがきていること、諸事情からクルマ自体を以前ほど必要としなくなったこともあり、車検を通さずに廃車にしようかという内容です。

私としてはオンボロだとはいえ、もう数年は乗っていたいな。そう思わなくもありませんでしたが、様々な事情からその選択もやむなしかな・・・
そんな風に話をしていた次の日。愛車はガレージに佇んで前触れもなくパンクしていました。

そういえば以前にも似たような経験をしたことがあります。
若かりし頃、某スポーツカーを気に入って大切に乗っていたのですが、その頃発表された新型車に一目惚れ。
衝動買い的に契約を済ませた数日後、そのスポーツカーは故障して調子が悪くなってしまったのです。

その頃から思うようになりました。

クルマにも感情がある。

まあ、実際にはそんなことはありませんよね(笑)
でも、そう思ってしまうのです。必要とされなくなったことを感じ、せめてもの抵抗を試みているのではないかと。

パンクの修理が簡単なものではないと判明し、結論的にこのまま廃車にすることにしました。
そのためにオンライン査定してくれる業者さんに送るために動けなくなった愛車を撮影していたら、思わず泣けてきちゃいました。

時が経てば得るもの、失うものがあります。
必要なもの、そうでないものも変わるでしょう。
その一つがこのクルマであったことは、私としては寂しい限りです。

ああ、年末だなあ。

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